夜
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僕は間借りをしたのである
僕の所へ遊びに來たまへと皆に言ふたのである
そのうちにゆくよと皆は言ふのであつたのである
何日經つてもそのうちにはならないのであらうか
僕も 僕を訪ねて來る者があるもんかとおもつてしまふのである
僕は人間ではないのであらうか
貧乏が人間を形態して僕になつてゐるのであらうか
引力より外にはかんじることも出來ないで 僕は靜物の親類のやうに生きてしまふのであらうか
大概の人生達が休憩してゐる眞夜中である
僕は僕をかんじながら
下から照らしてゐる太陽をながめてゐるのである
とほい晝の街の風景が逆さに輝やいてゐるのをながめてゐるのである
まるい地球をながめてゐるのである
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