秋の盛り

与謝野晶子

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秋の盛りの美くしや、 蘩蔞の葉さへ小さなる 黄金の印をあまた佩び、 野葡萄さへも瑠璃を掛く。 百舌も鶸も肥えまさり、 里の雀も鳥らしく 晴れたる空に群れて飛び、 蜂も巣毎に子の歌ふ。 小豆色する房垂れて 鶏頭高く咲く庭に、 一しきり射す日の入りも 涙ぐむまで身に沁みぬ。

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