一すぢ残る赤い路

与謝野晶子

タグを編集・提案

作品の主題・モチーフなど、対象に固有の情報を登録してください。年代・形式・表記・文学運動などの共通分類は登録できません。会員タグの追加と、正式タグの削除は、5人の支持で自動反映されます。

ログインするとタグの追加・削除を提案できます。

藤とつつじの咲きつづく 四月五月に知り初めて、 わたしは絶えず此処へ来る。 森の木蔭を細やかに 曲つて昇る赤い路。 わたしは此処で花の香に 恋の吐息の噴くを聞き、 広い青葉の翻るのに 若い男のさし伸べる 優しい腕の線を見た。 わたしは此処で鳥の音が 胸の拍子に合ふを知り、 花のしづくを美しい 蝶と一所に浴びながら、 甘い木の実を口にした。 今はあらはな冬である。 霜と、落葉と、木枯と、 爛れた傷を見るやうに 一すぢ残る赤い路…… わたしは此処へ泣きに来る。

ログインすると、この作品に自分だけに見えるメモを残せます。

批評・感想 0

作品から読み取ったことや、自分の中に生まれた感覚をまとまった文章で残す場所です。

まだ解釈・感想はありません。

一すぢ残る赤い路の談話

疑問や連想、ちょっとした読み方などを気軽に話せます。

まだ投稿はありません。

話題を投稿する

一すぢ残る赤い路に寄せられた作品

詩から生まれた翻案・イラストや、朗読・解説などの関連リンクを持ち寄れます。

まだ投稿はありません。

この詩に作品を寄せる