かもめの青い斑点
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竜宮のそとの蒼い波風に
間もなく逢へる乙姫様のことを考へると
嬉しくなつたあげくに
こらへかねて浦島太郎は嚏を一つした。
空気をふくんだ泡つぶが海のおもてで
幾つもはじいて破れたのが
とほりかかつた鴎の背中にぶつかり
それきり青い斑点になつてしまつた。
村の小学校では
その青い斑点のなかに
すれすれになつた古い城を見つけた、
城のなかにさまざまな魚がゐて
それが又さまざまな部屋のなかに住んでゐた。
そして生徒に見せて置いて
先生が青くさい説明をしたとき
あとかたもなく青い斑点は消えてゐた。
しかし誰もそれを知らない。
鴎は飼はれてゐるがやはり知らなかつた。
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