女の幼き息子に

佐藤惣之助

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幼き息子よ その清らかな眼つきの水平線に 私はいつも眞白な帆のやうに現はれよう おまへのための南風のやうな若い母を どんなに私が愛すればとて その小さい視神經を明るくして 六月の山脈を見るやうに はればれとこの私を感じておくれ 私はおまへの生の燈臺である母とならんで おまへのまつ毛にもつとも樂しい灯をつけてあげられるやうに 私の心靈を海へ放つて清めて來ようから。

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