木の間の泉

与謝野晶子

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木の間の泉の夜となる哀しさ、 静けき若葉の身ぶるひ、夜霧の白い息。 木の間の泉の夜となる哀しさ、 微風なげけば、花の香ぬれつつ身悶えぬ。 木の間の泉の夜となる哀しさ、 黄金のさし櫛、月姫うるみて彷徨へり。 木の間の泉の夜となる哀しさ、 笛、笛、笛、笛、我等も哀しき笛を吹く。

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