浪のうねり

与謝野晶子

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島の沖なる群青の とろりとしたる海の色、 ゆるいうねりが間を置いて 大きな梭を振る度に 釣船一つ、まろまろと 盥のやうに高くなり、 また傾きて低くなり、 空と水とに浮き遊ぶ。 君と住む身も此れに似て ひろびろとした愛なれば、 悲しきことも嬉しきも 唯だ永き日の波ぞかし。

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