新麗なる眞晝
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すさまじきまでに、清らかなる
岩角や深山木のほとりに
みつしりと濕つて咲盡くせる
雪割草や處女袴の新らしき花蕚を
僕は靜かな恐怖の智慧のやうに身にかんじる
これほど雪と西風に洗はれてゐる嶽の
するどい自然色のうちから
あんなにもひそひそと、うすい煙のやうに
僕の官能に色をつけてうつり映える
あのあまりに愛らしい花冠や花序のつらなりが
ものすごいほど清純で、ひびきもなく
喜びに似てさらにふかい
あたらしい無情の溌溂さを光らしてゐるから。
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